下妻物語 あらすじと評価

あらすじ

竜ヶ崎桃子(深田恭子)はロリータファッションを愛する高校生。兵庫県尼崎市から茨城県下妻市に引っ越してきた桃子の家に、桃子の父が売っている偽ブランド服を買いに白百合イチゴ(土屋アンナ)がやってきます。イチゴはレディースの一員で、バイクが趣味のヤンキーでした。

まるで正反対の2人でしたが、イチゴの特攻服に桃子が刺繍をしてあげたことからほのかな友情が芽生えます。人は1人ぼっちで生きて行くものだからと、孤独に趣味に生きていた桃子でしたが、イチゴと触れ合ううちに気持ちが変わっていきます。

ある日、ボンネットの刺繍が社長の目にとまり、代官山のロリータファッションショップの商品に桃子が刺繍をすることになりました。桃子を手伝うために暴走族の集会を欠席したイチゴは、ピンチに追い込まれます。桃子はすぐに、仲間に呼び出されたイチゴのもとにかけつけます。果たして2人の運命は?

主演2人のはまり役だった、ヤンキーちゃんとロリータちゃんの友情物語

嶽本野ばら(たけもとのばら)の小説を映画化。主演の2人以外の出演者もすごいので、一応書いておきます。樹木希林、宮迫博之、篠原涼子、岡田義徳、小池栄子、阿部サダヲ、荒川良々、矢沢心、生瀬勝久、水野晴郎、まちゃまちゃ、真木よう子、スピードワゴン、木村祐一、他。

2004年の第26回ヨコハマ映画祭で作品賞、監督賞を受賞。同年、深田恭子が主演女優賞を3つ、土屋アンナが助演女優賞を1つと新人賞を5つ獲得しています。また、2006年のカンヌJr.フェスティバルでグランプリを受賞。フランスでも数多くの映画館で上映されました。

代官山、尼崎、そして下妻。インパクトのある地名が並びます。そして、ロリータファッション、特攻服、レディース、ヤンキー、偽ブランド商品と、個性あふれるモチーフの数々。これらがうまく絡み合い、なんとも斬新なストーリーが出来上がっています。

主演の2人はもう、桃子とイチゴにしか見えません。キャラクターの持つ雰囲気はばっちり、ビジュアルも最高に良かったです。畑の真ん中の一本道を歩くロリータファッションに身を包んだ桃子の姿は、まるでファンタジーの世界でした。

セリフがすごく多かったり、やたら感情的になったり、どうもめんどくさい感じになってしまいがちな女の友情を、奇抜な舞台設定の上にクールにさりげなく描いています。こういう雰囲気の映画はあまりないような気がしました。

少し古いですが、『バグダッド・カフェ』も女性の友情が描かれた映画で、舞台設定が独特という点が『下妻物語』とよく似ています。どちらも、大好きな映画です。

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