「いまを生きる」 Dead Poets Society あらすじと評価

DeadPoetsSociety

あらすじ

1959年、美しい風景が広がる、アメリカ東部のバーモント州が舞台です。

厳格な全寮制の名門進学校ウェルトン・アカデミーに、一風変わった英語教師、ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきます。規則でしばりつけられた生徒たちに、キーティングは美しい詩を読む喜びと、自由に生きることの素晴らしさを教え、生徒たちは少しずつ変わり始めます。

しかし、親や他の教師たちにとってそれは許しがたいことでした。自分が望む人生を生きようとした1人の生徒が、将来の夢を父親に完全に否定され、絶望のあまり自殺します。生徒を扇動したという理由で責任を問われ、退職に追い込まれて学校を去るキーティングに、生徒たちは心からの別れの言葉を贈るのでした。

自由に生きることの難しさと美しい詩と人間の素晴らしさを教えてくれる映画

キーティングと同じ時期にアカデミーに転入してきた内気な青年、トッド・アンダーソン(イーサン・ホーク)を通して物語は描かれています。

自信がなくためらうばかりのトッドを、快活なニール・ペリー(ロバート・ショーン・レナード)が<Dead Poets Society:死んだ詩人の(詩を読む)会>に誘います。

それは、キーティングに影響された生徒たちが始めた、秘密の集りでした。抑圧された環境でも明るく生き生きとした生徒たちが、キーティングに導かれてさらにキラキラと輝き始める姿がとても素敵に描かれます。

そんな姿を、トッドはただ眺めるだけです。

しかし、自由に、自分らしく生きる、人間として当たり前のことが、時にどれほど難しいことか。枠にはめられた人生しか信じない大人たちは、子どもの人生も支配しようとします。

そして、自由に生きようとする大人(キーティング)の存在も許さないのです。

彼らの生き方は間違っているのでしょうか?

切なく悲しい物語の中で、最後に、迷いながらも力強い一歩を踏み出すトッドの姿に救われます。キーティングを讃える生徒たちの姿に、誰も責めることなく全てを受け入れるキーティングの姿に、人間って素晴らしいなと思えます。

キーティングが生徒たちに投げかけた言葉からとった、『いまを生きる』は、本当に素敵なタイトルです。映画を見終わったあと、「いまを生きる」という言葉が胸に沁みました。

2014年8月、キーティングを演じたロビン・ウィリアムスがこの世を去りました。彼なくしてこの作品はあり得なかったでしょうし、他のあらゆる名作も生まれることはなかったでしょう。ただ、ただ、残念でなりません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る