君がいた夏 あらすじと評価

133

あらすじ

かつては将来を有望され、今は落ちぶれてしまったプロ野球選手ビリー・ワイアットのもとに、いとこが自殺したという知らせが届きます。幼い頃から親しくしていた6才年上のいとこのケイティ(ジョディ・フォスター)は、ビリーの初恋の人でもありました。

ケイティが残した、遺灰を海に撒いてほしいという遺言を聞いて、ビリーはケイティを葬るための場所を探し始めます。

2人で過ごした日々はビリーにとっては忘れがたく、ほろ苦い初恋の思い出でもありました。彼女の存在が自分にとってどんなに大きなものであったか、ケイティと過ごした夏がどれほど輝いていたかをビリーは思い出します。そして、ケイティに最後の別れを告げたビリーは、自分の少年時代にも別れを告げるのでした。

ジョディ・フォスターが素敵すぎる、少年の日の思い出をたどる旅

1988年のアメリカ映画です。

ジョディ・フォスターは3歳の頃からCMに出演、子役として活躍しました。1976年にマーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』に出演、アカデミー助演女優賞にノミネートされます。その後、1989年の『告発の行方』、1991年の『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞し、大ブレイク。大女優の仲間入りをしました。現在は女優、映画監督、映画プロデューサーとして活躍しています。

『告発の行方』で注目を集める少し前のジョディ・フォスターが出演した『君がいた夏』は、キラキラした夏の日の思い出が儚くて、切なくて胸が苦しくなるような、それでいて何とも言えない爽快な気持ちにもさせてくれる、不思議な映画です。

幼い少年の頃に一緒に遊んでくれた年上の素敵なお姉さん。ずっと大人に思えていた彼女がいつしか対等に話せる存在になり、憧れは本当の恋に変わってゆきました。自由奔放にたくましく生きているように見えた彼女は、幼かった自分にはわからなかった苦しみを抱えたまま死を選びました。ケイティと対等になれたとき大人に一歩近づいたビリーは、彼女の弱さを知ったとき、ようやく大人になったということなのでしょうか。

全体の雰囲気がとても好きな映画なのですが、ストーリーにも登場人物にも特筆すべき点はあまりありません。それなのに、どうしてこの映画がこんなにも印象深く、これほど心に残るのか。それはもう、ジョディ・フォスターの存在感、透明感、明るい笑顔の裏に苦しみをのぞかせる繊細な演技の素晴らしさです。そして20代前半のジョディ・フォスターの圧倒的な魅力。子どもでもなく、大人でもない、女の子が一番キラキラしている年頃ではないでしょうか。『君がいた夏』のジョディ・フォスターは、最高です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る