ヒドゥン あらすじと評価

あらすじ

舞台はロサンゼルス。凶悪な殺人事件が発生し、ロス市警の刑事トムが犯人を逮捕します。犯人はごく普通の一般市民で、理由もなく突然暴れだしたというのです。そこへ、ロイド(カイル・マクラクラン)というFBI捜査官が現れました。ロイドは犯人の行方を知りたがります。

犯人は大怪我をして病院へ運ばれ、死亡していました。ロイドは病院へ行き犯人の死体を調べます。そしてトムに、同じような事件が必ずまた起きるだろうと告げるのです。

果たして、謎の凶悪殺人事件が発生。ロイドが再び現れます。

一風変わったロイドに、トムは次第に好感を覚えます。トムの自宅に食事に招かれたロイドは、ついに、事件の真相と自分の正体をトムに伝えます。それは、驚くべき事実でした。

カイル・マクラクランがぴったりはまった、地味な傑作

上映時間わずか95分という、コンパクトにまとまった傑作です。何度見ても面白い!

1987年公開のおよそ30年前の作品なので物語の展開はスロー。でも、短いながらしっかりとしたストーリーで、始まりからクライマックスまで全く飽きさせません。

突飛なストーリーながら、妙な説得力で、何の疑問も感じずに見入ってしまいます。事件の真犯人は一体どこから来た何者なのか? 詳細な説明はどこにもないのですが、きっとどこからかやってきたんだろうなとなぜか納得してしまうという…。

それもこれも、あの異様に落ち着き払った、堅苦しいというか、よそよそしいというか、ちょっとずれた、ロイド捜査官のあの妙な雰囲気のせいなのです。ロイド捜査官というより、カイル・マクラクランが持っている雰囲気なのでしょうか。それが、あり得ないバックグラウンドを持つ主人公にぴったりと一致しているのです。従って、驚きの告白を聞いてもそれほどびっくりしないという…。

そんな妙なロイド捜査官は、意外と人間味あふれる人物(?)で、最後まで必死で頑張り続ける姿にちょっと感動を覚えます。そして、最後に彼がとった行動は実に意外なものでした。それが将来的にどういう結果をもたらすのかはわかりませんが、間違いなく、幸せになれるんだろうなと感じさせるラストでした。

この作品のロイド捜査官が、デビッド・リンチの人気シリーズ『ツイン・ピークス』のクーパー捜査官の原型といわれています。確かに、雰囲気がそっくり!

1993年に続編の『ヒドゥン2』が公開されています。残念ながらそちらは見ていませんが、いろいろな映画評によると全く別ものらしいとのことでした。

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