永遠のこどもたち El Orfanato(孤児院)あらすじと評価

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あらすじ

ラウラは裕福な夫とともに、かつて孤児院だった屋敷を買い取って移り住みます。自身も孤児であったラウラは、そこで再び孤児院を開きたいと考えていました。

ラウラはシモンという名の病気の少年を養子として引き取ります。シモンは広い屋敷の中で姿の見えない友達と遊んですごすようになるのですが、それは、かつて孤児院で死んだ子どもたちでした。

ラウラが孤児院再開のために尽力していたある日、シモンが姿を消します。どんなに探してもシモンは見つからず、半年もの月日が過ぎてゆきました。

ラウラはかつて屋敷の周辺をうろついていた怪しげな老婆のことを思い出し、彼女を探し始めます。とうとう老婆を見つけ出したラウラは、自分の過去と、かつて孤児院で起きた悲しい事件の真相を知ります。そして、とうとうシモンを見つけ出すのですが…。

美しい映像が印象的。恐ろしくも悲しい、切なくて胸が痛む、秀逸のホラー作品。

『永遠のこどもたち』は、2007年公開のスペイン映画です。美しい映像のゴシックホラーといった趣の作品なのですが、恐くて切なくて、見終わったあとは何とも言えない感覚に戸惑ってしまいました。

あまりに切なくてもう一度見るのはためらってしまうけれど、忘れられない作品です。

主人公のラウラが姿を消した子どもを探す過程は、実は自身の過去を探すことでもありました。ラウラはすっかり忘れていましたが、この屋敷はかつて自分が過ごしていた孤児院だったのです。ラウラの周囲をうろついていた怪しげな老婆は、当時その孤児院で事故死した子どもの母親でした。それは、悲しい、残酷な事故でした。それから長いときが過ぎ、ラウラは再び屋敷に戻ってきます。そしてまた、悲しい事故が起きるのです。

様々なエピソードが丁寧に描かれ、ラウラの感じた驚きや恐怖がぐいぐい迫ってきます。シモンは養子ですが、ラウラは彼に本当の母親のような愛情を注ぎます。

しかし、孤児院開設の準備に追われ子どもから目を離してしまいました。人生はときに残酷で、思いもよらないことが起きてしまうものです。幸せになりたいと願い、一生懸命に生きているラウラに、容赦ない苦しみが襲いかかります。

ラウラの願いは、障碍児のための孤児院を開くことでした。虐げられ、行き場のない子どもたちがいつまでも安心して暮らせる場所を作ること。そしてラウラは、自分が彼らの母親となり、彼らとともにいつまでも幸せに暮らすことを望んでいました。物語の最後に、ラウラはあらゆる苦しみから解放され、子どもたちとともに永遠に幸福なときを手に入れます。果たしてこれは、ハッピーエンドだったのでしょうか?

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