天空の城ラピュタ あらすじと評価

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あらすじ

父親を亡くし、鉱山で見習いとして働きながら一人で暮らす少年パズーは、空からゆっくりと落ちてくる女の子を見つけます。

シータという名のその女の子は、空に浮かぶ城ラピュタで暮らしていたラピュタ人(びと)で、ラピュタの王族の末裔でもありました。盗賊の一味や軍隊から追われるシータを連れて、パズーは逃げ出します。

しかし、シータは軍隊の指揮官であるムスカに捕まってしまいます。ムスカは、ラピュタの力で世界を支配しようと企んでいました。そのために、シータの力とシータが持つ飛行石と呼ばれる石のかけらが必要だったのです。

バズーは盗賊のドーラ達の助けを借りてシータの後を追います。そして、伝説と言われた空に浮かぶ城ラピュタが、パズーたちの前に姿を現します。

胸がワクワクする冒険物語。宮崎ワールド全開の最高傑作

『ルパン三世 カリオストロの城』、『風の谷のナウシカ』に続く、宮崎駿監督の3作目となる映画『天空の城ラピュタ』。

公開時の反応は鈍かったものの評価は高く、人気はじわじわと高まり、ビデオは100万本を売り上げる大ヒットとなりました。宮崎駿の最高傑作の一つとも言われ、現在でもとても人気のある作品です。

『天空の城ラピュタ』には、面白い要素がこれでもかとばかりに詰まっています。空を飛ぶ城というファンタジー、飛行機、ロボット、少年と少女の出会い。圧倒的な悪人が存在し、子どもたちが力を合わせて敵と戦うという冒険物語、そして悪が滅ぶ勧善懲悪の物語。

ストーリーはわかりやすく、飽きる暇もないほどテンポよく物語が進みます。全体としてのトーンはとても明るく、辛く悲しい部分や、陰惨で重苦しい要素は少しもありません。

ひたむきに、シータを守るために頑張るパズーと、なぜか彼を助ける盗賊一家、男前で肝っ玉かあさんのドーラと、個性的で陽気な息子たち。そんな彼らと一緒に、ハラハラしたりドキドキしたり、大笑いして、ほっとして喜んだり。気がつくとぐいぐいと物語に引き込まれて、まるで自分が物語の中で一緒に冒険をしているような気持ちになってしまう。『天空の城ラピュタ』は、難しいこと抜きで思いっきり楽しめる映画なのです。

冒険物語ではあるのですが、この映画には何か不思議な静けさが漂っているように見えます。それはまさに、シータの魅力でもあります。口数の多くない、控えめな女の子。そして、王家の血を引くお姫様。儚げでありながら、強く、凛とした姿も見せてくれる。シータのもつ不思議な雰囲気が、そのまま映画全体を包み込んでいるように思えました。

そして、なぜか人気のある悪役ムスカ。悪辣すぎない、絶妙な悪さ加減で、最後まで物語を盛り上げてくれます。

大人から子どもまで楽しめる『天空の城ラピュタ』は、本当におすすめの映画です。

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