マイライフ・アズ・ア・ドッグ あらすじと評価

あらすじ

イングマル少年は、兄のエリクと病気がちな母と3人暮らし。父親は遠くに働きに行ったきり帰ってきません。

元気いっぱいでちょっと不器用なイングマルは、粗相したりしゃべりすぎてうるさがらせたり、体調の悪い母親をイライラさせることばかりでした。それでも明るく過ごすイングマルは、元気だった頃の母との楽しい日々をときどき懐かしく思い出すのでした。やがて母の病状が悪化し、イングマルは兄と母と愛犬のシッカンとも離れ、たった一人田舎の叔父さん夫婦の家に預けられます。

叔父さんとサッカーをして、友達もでき、田舎での暮らしは思ったよりもずっと楽しく過ぎてゆきました。けれどイングマルには、悲しい別れが待っていました。

宇宙で死んだライカ犬を思って自分を励ました、切ない少年の日の思い出

1985年公開、スウェーデンの映画です。この映画は、ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞をはじめ多くの賞を受賞し、高く評価されました。

「こういう時は、ライカ犬のことを考えよう」。小さな宇宙船に閉じ込められて宇宙に飛び立ったライカ犬のことを思い、「宇宙船で餓死したライカ犬よりまだましだ」と、イングマルは自分の辛い境遇をなぐさめます。悲惨な目に合っている人や犬と比べて、自分はまだましだ、ずっと幸運だ。そうやって、イングマルは自分を励まします。

長い人生の中には、辛いときや苦しいときが何度も訪れるものです。そんなとき、どうやって悲しみを乗り越えるか。

その方法は自分で見つけるしかないのですが、何かのせいにしたり境遇や誰かを責めるのではなく、自分なりのやり方で悲しみを乗り越えようとするイングマルの姿に、様々な変化を子どもらしく柔軟に受け入れるイングマルの生き方に、大きなヒントをもらったような気がしました。

サッカーチームの仲間で、ボクシングのライバル、サガと、イングマルは大の仲良しになります。サガは、イングマルとはまた違った苦しみを抱えていました。2人は共に過ごすことで、大きな喜びを得ます。一緒にいるだけで幸せを感じる2人の姿に、胸が熱くなりました。やっぱり、人生って素晴らしい。そんなふうに思わせてくれる映画です。

近年、ライカ犬の運命はもっとずっと過酷なものだったという可能性が発表され、話題になりました。

身動きもできないほど狭い宇宙船スプートニク2号に乗せられたライカ犬(犬の種類ではなく、ライカという名前だったという説もある)は、船内の高熱と打ち上げの衝撃や無重力状態によるものすごいストレスで、打ち上げの数時間後には生命反応が無くなっていたそうです。

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の映画のタイトルを見ると、ライカ犬のことを思い出します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る